山登りを考える(12):山の食糧(2)
2012年 05月 26日
連載:「山登りを考える(12)」については、前回に引き続いて「山の食糧」について考えてみたい。今回は、日帰り登山及び山小屋やテント泊での行動食、登山中の食事や水分の採り方、非常食などについて述べることとする。

ある日の冬山日帰り登山での昼飯:サンドイッチ・バナナ・コーヒー
前回に掲載した「山の食糧」では「朝食」と「夕食」について書いた。・・・となると、次なるテーマとしては、「昼食」について述べなければならないだろう。そこで、まずは日帰り登山での「昼メシ」について書きたいと思う。
近年、われわれ登山者の昼メシを大きく変えたのは、何と言っても「コンビニエンス・ストア」であろう。左は日本のコンビニの草分けでもある「セブンイレブン」だが、同社の第1号店が開店したのは、今から38年前の1974年のことだ。その後、各社が相次いでコンビニ業界に参入し、現在では全国に44000店以上まで増加。かなりの田舎町に行っても、車で自宅~登山口まで行く途中で、弁当や飲物などを購入することができるようになった。
以前であれば、前日に予めスーパーで買い物をしておいたり、家族に頼んで朝から握り飯を作って貰ったりしたものだが、そんなことはもう過去の話になってしまった。・・・何しろ、コンビニは年中無休が売り物だし、また、多くの店が早朝7時開店ないしは24時間営業なのだ。
あとは、個人の好みに応じて、オニギリにしようがサンドイッチにしようが自由だし、それに加えてお菓子とペットボトル入りの飲み物を買えば十分である。強いて注意点を挙げるとすれば、暑い夏にはオニギリや弁当の中味は腐りにくいものを選ぶこと、また、寒い冬山だとオニギリが凍ることがあるので、米飯類よりもパン類の方が望ましいこと、・・・などを頭に入れておくべきであろう。
<昼メシか行動食か>
山の頂上に立ったあと、青空のもとで仲間と一緒に思い思いの昼メシを食べるのは実に楽しいものだ。しかし、山ではそんな好条件にいつも恵まれるとは限らない。従って、ある程度ハードな登山をやる場合には、所謂「昼食」という概念ではなく、「行動食」という考え方をすべきであると思う。
雨の日の登山とか、冬山登山をイメージして頂くと分かりやすいと思うが、例えば吹雪の中で、昼食のために一定の休憩時間をとることはなかなか難しい。そこで、行動中とか小休止した時に、適当な食糧をこまめに食べてエネルギーを補給することにならざるを得ない。
勿論、天候に恵まれた好条件の時には、ゆっくりと「昼メシ」を食べても一向に構わない訳だが、本来、行動中に消費したエネルギーは、空腹になる前に少量づつ補給するのが最も望ましいことでもある。
・・・そうした意味からも、以下では、敢えて「昼メシ」とは言わずに「行動食」という表現を使いたいと思う。
<行動食の条件>
行動食の条件だが、まず第1に「消化吸収が良くて早くエネルギーになるもの」・・・即ち、即効性がある炭水化物(糖質)系の食品が最適だといえる。ただし、炭水化物はブドウ糖に変わるのは早いものの、エネルギーとしては精々2~3時間しか持たないので、一度に沢山食べるよりも、空腹を感じる前に少しづつ食べるのが良い。
次に、「のどが渇いたり、疲れて食欲がない時にも食べやすいもの」、第3には、「腐ったり傷んだりしにくくて、あまり嵩張らないもの」・・・といったことを考えながら自分の好みの食品を選ぶことになる。以下に、代表的な行動食の例をご紹介する。
<行動食の代表例>


以前は乾パンやフランスパンなどが主流だったが、もう少し食べやすいものがベターである


カロリーメイト・タイプのスティック・バーや、ドライフルーツ類、干し柿・干し芋なども良い


ナッツ類や甘納豆、最近は日持ちのする大福やドラ焼きもある
行動食と言えば、新田次郎の小説「孤高の人」の主人公・加藤文太郎の食糧が今でもお手本になる。例えば、「甘納豆」や「煎った小魚」などを、何時でも食べたい時に食べられるようにポケットに忍ばせていたり、「揚げ饅頭」や、お湯に浸すだけで食べられる「薄切り餅」なども自ら工夫したということだ。
なお、左は竹で編んだケースだが、バナナや菓子パンをはじめ、ラーメン類など形が傷み易い食品を収納するのに好適なので、ぜひ利用されることをお勧めする。
<ラーメン・うどん・スープ類>


ラーメン、うどん等の麺類や各種のスープ類
日帰り登山の場合にはガスコンロとコッフェルを持参するのがやや面倒ではあるが、それ程の大きな負担にはならないので、特に寒い日には、ラーメンやうどんなどの温かい麺類が食べれるのは悪くない。また、沸かしたお湯でスープやコーヒーなどが飲めるのが良い。
装備として留意すべきことは、ガス・カートリッジとコンロ・ヘッドが収納できるタイプのコッフェルを選ぶのが良く、また、風が強い日にはアルミ製の防風カバーがあると便利である。
<非常食について>
非常食の条件は、行動食と同様に消化吸収が良くてすぐにエネルギーになりやすいことが重要だが、更には、携行しやすく、水や火を使わずにそのまま手軽に食べれるもの。
・・・左はそうした観点から選んだ、羊羹、ドライフルーツ、チョコレート、甘納豆、ぶどう糖、飴などをポリ袋に入れた「レーション」で、そのまま行動食としても使える。
実際に非常事態で使うことは滅多にないので、保存性の良いものを選び、時々チェックして新しいものに取替える必要がある。
<水分補給について>
最後に登山中の水分補給という問題について触れておきたい。・・・このテーマについては、「山登りを考える(8):登山装備(2)」で私見を書いているが、重要な問題なので、前回とはやや別の観点から改めて述べておきたいと思う。
我々の身体は約7割が水分で出来ており、体重の5~6%の水分が失われると、運動機能が著しく低下し、いろいろな障害が生じ始める。(20%を失うと死に至るといわれている) ・・・つまり、体重60Kgの人が5%=約3リットルの水分を喪失すると熱射病などの症状が発生すると考えられる。
汗の量は個人差があり、当然ながら必要な水分補給量も違ってくるが、特に夏山では大量に汗をかいて脱水症になりやすいので、十分な水分補給が必要となる。


ポカリスエットなどのスポーツ飲料と、エネルギー添加したゼリー飲料など
大量の汗をかくと、水分だけでなく、塩分やミネラル(カルシウム、ナトリウムなど)も同時に排出されて体内のミネラルバランスが崩れる。・・・本当に喉が渇いた時には真水が一番旨いのは確かだが、成るべくならポカリスエットなどのスポーツ飲料の方が真水よりもベターだと言える。
なお、ミネラルバランスが崩れると足がつったりするが、その時には「梅干し」が有効である。種を抜いた干し梅とスポーツ飲料を飲んで10分ぐらい待てば大概は症状がほぼ改善するはずだ。
<行動中の水分補給に関する私見>
水分不足の目安は尿の色の濃さで分かる。十分な水があるキャンプ地や山小屋では、意識的にお茶などの水分をたっぷりと摂取するように心掛けるべきで、健康面からみても、特に就寝前と朝の起き掛けにコップ1杯の水を飲むのが良いとされている。また、高山では十分な水分を摂取して新陳代謝を良くすることが高山病の予防にもなる。
一方、行動中における水分補給については、水場で補水できる時を別とすれば、限られた水を如何に効率的に摂取するかが重要なテーマになってくる。
行動中には、喉が渇いてもやたらに水をがぶ飲みしないこと。・・・一度に沢山飲んでも体内に吸収されずに大半が汗になってしまうからだ。従って、喉が渇いたら少量づつ早目に水を飲むようにすべきである。
水をがぶ飲みをしないためには、左写真のような「ハイドレードシステム」タイプの水筒が優れている。この水筒を使うと、ザックを背負ったまま喉をうるおす程度の水がこまめに飲めるので、結果的に無駄な水分消費量が少なくて済むことになる。
ハイドレーション・システムの水筒
現在のスポーツ医学では、「喉が渇いたら、身体が欲するだけの水分を十分に補給をすべきである」という考え方が常識になっている。しかしながら、かつての高校・大学山岳部の登山では、行動中、昼食時以外には水を飲ませなかった。・・・今にして考えると、非科学的で、余りにも精神論を重視し過ぎたことが当たり前のように罷り通っていたようにも思われる。
ただし、「登山中における水分補給」という問題に関しては、必ずしもスポーツ医学の常識をそのまま受け入れがたい面がある。・・・というのは、登山の場合には、他のスポーツと違って何時でも水が手に入るという訳にはいかない。山での水は、それでなくてさえも重たい荷物に加えて、自から背負って運ばなければならない貴重品なのだ。更には、水を飲み過ぎるとバテを促進したり、体調を壊すといったことが現実に起るのも事実である。
従って、行動中の水分補給は「成るべく少なく効率的に飲むべし」・・・というのが私の持論である。若かりし頃に鍛えられた非科学的な訓練のお蔭もあってか、今も登山中に余り喉が渇かないため、私の場合は暑い真夏でも、精々1リットル程度の水しか飲まないで済んでいる。
<連載「山登りを考える」:バックナンバー>
・「山登りを考える(1):登山とは」 ・「山登りを考える(2):中高年登山」
・「山登りを考える(3):日本百名山考」 ・「山登りを考える(4):私の百名山」
・「山登りを考える(5):山の遭難」 ・「山登りを考える(6):山の遭難(2)」
・「山登りを考える(7):登山装備」 ・「山登りを考える(8):登山装備(2)」
・「山登りを考える(9):日本の山小屋」 ・「山登りを考える(10):続・日本の山小屋」
・「山登りを考える(11):山の食糧」 ・「山登りを考える(12):山の食糧(2)」

前回に掲載した「山の食糧」では「朝食」と「夕食」について書いた。・・・となると、次なるテーマとしては、「昼食」について述べなければならないだろう。そこで、まずは日帰り登山での「昼メシ」について書きたいと思う。
近年、われわれ登山者の昼メシを大きく変えたのは、何と言っても「コンビニエンス・ストア」であろう。左は日本のコンビニの草分けでもある「セブンイレブン」だが、同社の第1号店が開店したのは、今から38年前の1974年のことだ。その後、各社が相次いでコンビニ業界に参入し、現在では全国に44000店以上まで増加。かなりの田舎町に行っても、車で自宅~登山口まで行く途中で、弁当や飲物などを購入することができるようになった。以前であれば、前日に予めスーパーで買い物をしておいたり、家族に頼んで朝から握り飯を作って貰ったりしたものだが、そんなことはもう過去の話になってしまった。・・・何しろ、コンビニは年中無休が売り物だし、また、多くの店が早朝7時開店ないしは24時間営業なのだ。
あとは、個人の好みに応じて、オニギリにしようがサンドイッチにしようが自由だし、それに加えてお菓子とペットボトル入りの飲み物を買えば十分である。強いて注意点を挙げるとすれば、暑い夏にはオニギリや弁当の中味は腐りにくいものを選ぶこと、また、寒い冬山だとオニギリが凍ることがあるので、米飯類よりもパン類の方が望ましいこと、・・・などを頭に入れておくべきであろう。
<昼メシか行動食か>
山の頂上に立ったあと、青空のもとで仲間と一緒に思い思いの昼メシを食べるのは実に楽しいものだ。しかし、山ではそんな好条件にいつも恵まれるとは限らない。従って、ある程度ハードな登山をやる場合には、所謂「昼食」という概念ではなく、「行動食」という考え方をすべきであると思う。
雨の日の登山とか、冬山登山をイメージして頂くと分かりやすいと思うが、例えば吹雪の中で、昼食のために一定の休憩時間をとることはなかなか難しい。そこで、行動中とか小休止した時に、適当な食糧をこまめに食べてエネルギーを補給することにならざるを得ない。勿論、天候に恵まれた好条件の時には、ゆっくりと「昼メシ」を食べても一向に構わない訳だが、本来、行動中に消費したエネルギーは、空腹になる前に少量づつ補給するのが最も望ましいことでもある。
・・・そうした意味からも、以下では、敢えて「昼メシ」とは言わずに「行動食」という表現を使いたいと思う。
<行動食の条件>
行動食の条件だが、まず第1に「消化吸収が良くて早くエネルギーになるもの」・・・即ち、即効性がある炭水化物(糖質)系の食品が最適だといえる。ただし、炭水化物はブドウ糖に変わるのは早いものの、エネルギーとしては精々2~3時間しか持たないので、一度に沢山食べるよりも、空腹を感じる前に少しづつ食べるのが良い。
次に、「のどが渇いたり、疲れて食欲がない時にも食べやすいもの」、第3には、「腐ったり傷んだりしにくくて、あまり嵩張らないもの」・・・といったことを考えながら自分の好みの食品を選ぶことになる。以下に、代表的な行動食の例をご紹介する。
<行動食の代表例>


以前は乾パンやフランスパンなどが主流だったが、もう少し食べやすいものがベターである


カロリーメイト・タイプのスティック・バーや、ドライフルーツ類、干し柿・干し芋なども良い


ナッツ類や甘納豆、最近は日持ちのする大福やドラ焼きもある
行動食と言えば、新田次郎の小説「孤高の人」の主人公・加藤文太郎の食糧が今でもお手本になる。例えば、「甘納豆」や「煎った小魚」などを、何時でも食べたい時に食べられるようにポケットに忍ばせていたり、「揚げ饅頭」や、お湯に浸すだけで食べられる「薄切り餅」なども自ら工夫したということだ。なお、左は竹で編んだケースだが、バナナや菓子パンをはじめ、ラーメン類など形が傷み易い食品を収納するのに好適なので、ぜひ利用されることをお勧めする。
<ラーメン・うどん・スープ類>


ラーメン、うどん等の麺類や各種のスープ類
日帰り登山の場合にはガスコンロとコッフェルを持参するのがやや面倒ではあるが、それ程の大きな負担にはならないので、特に寒い日には、ラーメンやうどんなどの温かい麺類が食べれるのは悪くない。また、沸かしたお湯でスープやコーヒーなどが飲めるのが良い。装備として留意すべきことは、ガス・カートリッジとコンロ・ヘッドが収納できるタイプのコッフェルを選ぶのが良く、また、風が強い日にはアルミ製の防風カバーがあると便利である。
<非常食について>
非常食の条件は、行動食と同様に消化吸収が良くてすぐにエネルギーになりやすいことが重要だが、更には、携行しやすく、水や火を使わずにそのまま手軽に食べれるもの。・・・左はそうした観点から選んだ、羊羹、ドライフルーツ、チョコレート、甘納豆、ぶどう糖、飴などをポリ袋に入れた「レーション」で、そのまま行動食としても使える。
実際に非常事態で使うことは滅多にないので、保存性の良いものを選び、時々チェックして新しいものに取替える必要がある。
<水分補給について>
最後に登山中の水分補給という問題について触れておきたい。・・・このテーマについては、「山登りを考える(8):登山装備(2)」で私見を書いているが、重要な問題なので、前回とはやや別の観点から改めて述べておきたいと思う。
我々の身体は約7割が水分で出来ており、体重の5~6%の水分が失われると、運動機能が著しく低下し、いろいろな障害が生じ始める。(20%を失うと死に至るといわれている) ・・・つまり、体重60Kgの人が5%=約3リットルの水分を喪失すると熱射病などの症状が発生すると考えられる。
汗の量は個人差があり、当然ながら必要な水分補給量も違ってくるが、特に夏山では大量に汗をかいて脱水症になりやすいので、十分な水分補給が必要となる。


ポカリスエットなどのスポーツ飲料と、エネルギー添加したゼリー飲料など
大量の汗をかくと、水分だけでなく、塩分やミネラル(カルシウム、ナトリウムなど)も同時に排出されて体内のミネラルバランスが崩れる。・・・本当に喉が渇いた時には真水が一番旨いのは確かだが、成るべくならポカリスエットなどのスポーツ飲料の方が真水よりもベターだと言える。
なお、ミネラルバランスが崩れると足がつったりするが、その時には「梅干し」が有効である。種を抜いた干し梅とスポーツ飲料を飲んで10分ぐらい待てば大概は症状がほぼ改善するはずだ。
<行動中の水分補給に関する私見>
水分不足の目安は尿の色の濃さで分かる。十分な水があるキャンプ地や山小屋では、意識的にお茶などの水分をたっぷりと摂取するように心掛けるべきで、健康面からみても、特に就寝前と朝の起き掛けにコップ1杯の水を飲むのが良いとされている。また、高山では十分な水分を摂取して新陳代謝を良くすることが高山病の予防にもなる。
一方、行動中における水分補給については、水場で補水できる時を別とすれば、限られた水を如何に効率的に摂取するかが重要なテーマになってくる。
行動中には、喉が渇いてもやたらに水をがぶ飲みしないこと。・・・一度に沢山飲んでも体内に吸収されずに大半が汗になってしまうからだ。従って、喉が渇いたら少量づつ早目に水を飲むようにすべきである。水をがぶ飲みをしないためには、左写真のような「ハイドレードシステム」タイプの水筒が優れている。この水筒を使うと、ザックを背負ったまま喉をうるおす程度の水がこまめに飲めるので、結果的に無駄な水分消費量が少なくて済むことになる。
ハイドレーション・システムの水筒
現在のスポーツ医学では、「喉が渇いたら、身体が欲するだけの水分を十分に補給をすべきである」という考え方が常識になっている。しかしながら、かつての高校・大学山岳部の登山では、行動中、昼食時以外には水を飲ませなかった。・・・今にして考えると、非科学的で、余りにも精神論を重視し過ぎたことが当たり前のように罷り通っていたようにも思われる。
ただし、「登山中における水分補給」という問題に関しては、必ずしもスポーツ医学の常識をそのまま受け入れがたい面がある。・・・というのは、登山の場合には、他のスポーツと違って何時でも水が手に入るという訳にはいかない。山での水は、それでなくてさえも重たい荷物に加えて、自から背負って運ばなければならない貴重品なのだ。更には、水を飲み過ぎるとバテを促進したり、体調を壊すといったことが現実に起るのも事実である。
従って、行動中の水分補給は「成るべく少なく効率的に飲むべし」・・・というのが私の持論である。若かりし頃に鍛えられた非科学的な訓練のお蔭もあってか、今も登山中に余り喉が渇かないため、私の場合は暑い真夏でも、精々1リットル程度の水しか飲まないで済んでいる。
<連載「山登りを考える」:バックナンバー>
・「山登りを考える(1):登山とは」 ・「山登りを考える(2):中高年登山」
・「山登りを考える(3):日本百名山考」 ・「山登りを考える(4):私の百名山」
・「山登りを考える(5):山の遭難」 ・「山登りを考える(6):山の遭難(2)」
・「山登りを考える(7):登山装備」 ・「山登りを考える(8):登山装備(2)」
・「山登りを考える(9):日本の山小屋」 ・「山登りを考える(10):続・日本の山小屋」
・「山登りを考える(11):山の食糧」 ・「山登りを考える(12):山の食糧(2)」
# by masaok15 | 2012-05-26 16:40 | 山登りを考える



食糧軽量化の最大の目的は、『如何に少ない食糧で、最も大きな登攀成果をあげ得るのか?という登山に於ける効率性というテーマの追求に他ならない。十分な食糧や装備を持っていけば荷物が増える。そうすれば必然的にザックが重くなり、難しい場所での登攀能力が制約される。
現地で一番参ったのは、プロパンガスの不足に悩まされたことだ。・・・というのは、従来の灯油やガソリン・コンロに比べて余りにも便利なので、調理をしてくれるシェルパたちが事前計画量を遥かにオーバーしてガスを使ってしまい、そのため、最後の頃には燃料不足に陥ってしまったのである。
それでは、昔から山の食事の定番ともいえる「カレーライス」を実例として、「フリーズドライ」と「レトルト」のどちらが山の食糧としてお勧めなのかを比較検討してみたいと思う。


























































































